Paris Report / 眠らぬパリの芸術祭「ニュイ・ブランシュ」(1)

November 20, 2009

Photo © Marc Verhille/Mairie de Paris

Photo © Marc Verhille/Mairie de Paris

現在のパリ市長はよっぽどオモシロ好きらしい。
 『リベルテ(自由)に生きる』と題された自伝でも知られるベルトラン・ドラノエ市長は、来年還暦を迎えるチュニジア生まれのリベラルな政治家。毎年6月の最終土曜日に催されるゲイ・パレードで、先陣を切って堂々闊歩するオープンな同性愛者としても知られ、01年に保守系のジャン・チベリ氏に代わりパリ市長に選出されて以後、さまざまなオモシロ企画を実現させている。

 たとえばパリ市内全域を1日1ユーロで利用できる公共自転車レンタルサービス「ヴェリブ」。あるいはセーヌ川沿いの道路を夏の盛りに完全封鎖し人口海浜をつくりあげてしまう「パリ・プラージュ」。当初は「いったい誰がセーヌ川沿いでビキニを着るんだ」と白眼視する人もいたものの、以外や以外、これら企画は多くのパリ市民に受け入れられ予想以上に好評をはくしている。

 なかでもドラノエ市長の祭り好きな血がじかに反映されている企画が、毎年10月の最初の週末に行われ、今年で8回目をむかえる「ニュイ・ブランシュ」。直訳するなら白夜祭と題されたこの企画は、その名のとおり、パリ市内が夜7時から翌朝7時まで夜っぴいて祭り騒ぎをくりひろげる催し。ノートルダム寺院からルクセンブール公園、パリ市立劇場からスーパーマーケットMonoprixの店内にいたるまで、すでに肌寒い初秋のパリのいたる場所で、世界中の現代アーティストたちによる作品が無料で展示されることになる。

写真:カナダ人アーティスト、ミシェル・ド・ブロワン(Michel de Broin)による屋外インスタレーション作品『La Maitresse de la Tour Eiffel(エッフェル塔の愛人)』。ルクセンブール公園に巨大クレーンでミラーボールを吊り下げ、パリの夜をまば ゆい光の空間に変えていた。

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This entry was posted on November 20, 2009 at 18:34.

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