Interview ダニエル・ウルブリクト / バレエダンサー

October 24, 2009

Photo © Paul Kolnik

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ーー子供時代は空手少年だったそうですね。いつ頃から、空手よりもバレエのほうがいいと考えるようになったのですか?
 そうだな、だいたい12歳ごろだったと思う。とにかく僕は自分の将来について、少し間をおいて考える必要があったんだ。で、当時から僕は、空手に関しては少し懐疑的なところがあった。なぜなら空手ではそうとう成功しないと、たとえば『ベスト・キッド』のような映画に出演したり、自分の学校を開けるほど出世しないと、キャリアを築くことは難しいことがわかっていたから。将来を賭けることに不安があった。その反面バレエは、踊る才能さえあればキャリアが拓けていく可能性は十分にあるように思えた。それで僕はバレエも空手も同じぐらい好きだったけれど、苦渋の決断として、バレエを選ぶことにしたんだ。けど当時の僕は、まさか自分がこうして毎日のように舞台に立ち、大都会ニューヨークで暮らし、しかも東京にパフォーマンスをしに来る日がこようなんて予想だにしていなかったよ。今、僕は「ダンサーになる」という決断をくだした自分の人生に毎日のように驚かされているんだ。

ーーいずれにしろ、ダニエル少年はダンスを選んだ。決断力のある12歳だったのですね。
 決断を後押ししてくれたバレエ教師がいたこと、幼い僕に「バレエを愛すること」を教えてくれた先生がいたことも非常に大きかったように思う。キャリアなんて、一粒のやる気の種さえ植え付けてしまえば、あとはその種をどううまく育てていくかだからね。僕の場合は「バレエの種」を育ててくれる教師に恵まれたことが幸運だったように思う。あとは両親の励ましも大きかったな。あるとき僕は両親に言われたんだ。「ダニエル、おまえが掃除夫になりたいっていうんなら、それは素晴らしいことだ。だけどもしバレエダンサーになりたいなら、それも素晴らしいことだ」ってね。だから僕は心置きなく自分の好きなことに励むことができたんだ。子供というのは親からの無条件の支えがあってこそ、自分の将来を追求することに100%集中できるものなんだよね。

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This entry was posted on October 24, 2009 at 00:12.

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