Avignon Report フェデリコ・レオン / Yo en el Futuro

Photo ⓒ Wim Pannecoucke
気の長いアヴィニヨンの太陽がようやく本格的に復路をたどりはじめる午後5時。タンチュリー通り(直訳するとドライクリーニング通り)12番地にある劇場<サル・ブノワXII>でも、劇場前で、友人知人と待ち合わせをする観客たちがこのキスの挨拶を繰り返していた。昨日会った二人かもしれない、あるいは二年前に会った二人かもしれない。そのキスの温度から絆の行方を読みとろうとする。だが日本人の私の目から見ると、二重あごの太っちょなおばちゃんも、慣れない半ズボンから痩せた足を覗かせるインテリ紳士も、表面的には相手を同じように愛おしそうに抱いてキスをしている。やはり「見る」だけでは関係性の温度はわからないのだ。
This entry was posted on August 5, 2009 at 02:41.