【BLOG】 美女と酒と芸術のクルージュ

先週、ルーマニアのクジュールという町を訪問して「Temps d’Image」というフェスティバルを視察してきました。このフェスはドイツ、カナダ、ポルトガル、ハンガリーなどでも同名のフェスが開催されていて、母体はフランス。で、そのルーマニア支部を訪れてきたという感じです。フェスティバルのディレクターはほぼ私と同年齢の女性で、若くてイキの良いルーマニアの若手作家を世界に向けて紹介したい!という、パイオニア精神に非常に共感しました。特徴として面白かったのは、日本でいうならテン年代と言われる、80年代生まれの若手作家たちが今になって1989年のチャウシェスク政権崩壊の事実を語りはじめているということ。自分が生まればかりの頃の革命史なんて日本人だったらおそらく気にしないで生きていきそうですが、彼らにとってはそれは「過去」の過ぎ去った問題ではなく「現実」として取り組むべき問題。今のぼくらが語らなければ未来は元の木阿弥になってしまう、という危機感とパワーを感じてその真摯さに心を打たれました。

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【BLOG】ロンドン最終夜

今日が、ロンドン最終夜です。
なにか自分のなかから感慨深いものがこみ上げてくるかと思いましたが、まったくそんなことはなく、少し肩すかしを食らっています。来るときもそうでしたが帰るときもかなり普通です。もちろん変化がないわけじゃない。ただ立派な変革というよりも、些細な変動が数えきれないほど内部で生起していて、しかもそれら地殻微動がすでに日常に統合されているため、自分でその変動を自覚化することができない。もしかすると東京に戻り、昔からの知人友人に接することで、自分の変化に気づかせてもらえるのかもしれません。なので1年前と比べてなにが違いますかと問われたら、いま出てくる答えとしては、「近所感覚で住める場所が増えた」ということぐらいです。世田谷とか東京とかと、あまり変わらない感覚でいまの場所に住んでいる。その緊張感のなさが果たして良いことなのか悪いことなのかは分かりません。でもそれがとても素直な感覚です。

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【BLOG】東京をニュートラルに旅立つ

さていよいよロンドンに向かいます。と、意気込んで「いよいよ」などと書き綴ってはみたものの、自分にはあまり「いよいよ感がない」というのが本音です。これは別にネガティブな意味でなく、非常にニュートラルにそうなのです。

自分のなかではすでに数年前から世界と日本の境界線みたいなものが、ぼんやりと消失していて、英国にほんの一年移り住んだところで、さほど世界が劇的に変わらないという予測が容易につくからです。私があと十歳若ければ「えらいこっちゃ」という期待感を持ったんでしょうが、いまとなっては海外に行くとはいえ、この遊学を足がかりに次なる何を見つけるか、現実的なステップを力強く歩いてるだけという着実感のほうが大きい。

とはいえ、ここ数ヶ月「なぜ留学するの」という質問を多く受けたので、その答をここに書き留めておこうと思います。答は二つです。一つは、ライフスタイルのポシビリティが増えるから。二つめは、今ある何かにしがみつきたくないから。

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