【BLOG】ベルリン

ベルリンに一月滞在し、はじめて海外で、日本人でもアングロサクソン系でもない編集者やアート関係者と仕事をしました。得られたものは非常に大きく、毎日毎日、朝起きては忙しさに心が躍るというわけのわからない多幸感に満ちた日々を過ごしていました。その多幸感はおそらく、自分たちの仕事がどんな小さなものであれ、社会に貢献する価値あるものとして妥協なく考え抜こうという、あたりまえでいながらなかなか得られない、仕事仲間たちの心意気のようなものから生まれていたもののように思います。

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【BLOG】 美女と酒と芸術のクルージュ

先週、ルーマニアのクジュールという町を訪問して「Temps d’Image」というフェスティバルを視察してきました。このフェスはドイツ、カナダ、ポルトガル、ハンガリーなどでも同名のフェスが開催されていて、母体はフランス。で、そのルーマニア支部を訪れてきたという感じです。フェスティバルのディレクターはほぼ私と同年齢の女性で、若くてイキの良いルーマニアの若手作家を世界に向けて紹介したい!という、パイオニア精神に非常に共感しました。特徴として面白かったのは、日本でいうならテン年代と言われる、80年代生まれの若手作家たちが今になって1989年のチャウシェスク政権崩壊の事実を語りはじめているということ。自分が生まればかりの頃の革命史なんて日本人だったらおそらく気にしないで生きていきそうですが、彼らにとってはそれは「過去」の過ぎ去った問題ではなく「現実」として取り組むべき問題。今のぼくらが語らなければ未来は元の木阿弥になってしまう、という危機感とパワーを感じてその真摯さに心を打たれました。

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【BOOKS】東京演劇現在形:八人の新進作家たちとの対話

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本書は東京現代演劇シーンで活躍する主に30代の作家たちを、日本で初めて、和英両言語で紹介するインタビュー集です。各インタビューは導入となる短い作家論に始まり、作家の生い立ち、キーコンセプト、主要作品などを網羅します。不安定で不透明で複雑きわまる「東京」という大都市に生きる作家たちは、自分たちの強いられた不安定な生を嘆くことはせず、その豊かな想像力で現実を肯定。ネガティブなラベルを貼られがちなロスジェネ世代の彼らから、予想外に軽やかで肯定的なマニフェストが読み取れてきます。

紹介する演劇作家たち:
高山明(Port B)、松井周(サンプル)、岡田利規(チェルフィッチュ)、岩井秀人(ハイバイ)、前川知大(イキウメ)、三浦大輔(ポツドール)、タニノクロウ(庭劇団ペニノ)、前田司郎(五反田団)

日本での主な取扱書店:リブロ池袋本店、リブロ渋谷店、NADiff a/p/a/r/t(青山店)、NADiff contemporary(東京都現代美術館店)、gallery 5(東京オペラシティ内)、Contrepoint(水戸芸術館内)、NADiff 愛知(愛知芸術文化センター内)、下北沢ビビビ、吉祥寺 百年、BOOKAAT(神奈川芸術劇場内)などです。

11月末からはロンドンのCalder Bookshopでもご購入可能です。

オンラインでの購入は こちらから

On November 5, Kyoko Iwaki’s latest book Tokyo Theatre Today: Conversations with Eight Emerging Theatre Artists will be published first in Tokyo. Followed by UK book launch on November 30.

The eight playwrights and directors featured in this collection of interviews are the leading Tokyo contemporary theatre practitioners, who are now all being frequently invited to international theatre festivals. Here they discuss their backgrounds, core conceptual ideas, rehearsal techniques, and key works, in conversation with a journalist with over ten years’ experience covering the Japanese performing arts scene. Fully bilingual in English and Japanese, this is the first book published in years to introduce the Japanese contemporary theatre scene to the foreign readers. It is an essential text for understanding Tokyo’s emerging theatre talent as well as important recent cultural trends in Japan.

Interviews with: Akira Takayama (Port B), Shu Matsui (Sample), Toshiki Okada (chelfitsch), Hideto Iwai (Hi-bye), Tomohiro Maekawa (Ikiume), Daisuke Miura (potudo-ru), Kuro Tanino (Niwa Gekidan Penino), Shiro Maeda (Gotanndadan)

The book is available at London’s Calder bookstore and also on Amazon.co.uk 

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【BLOG】ロンドン最終夜

今日が、ロンドン最終夜です。
なにか自分のなかから感慨深いものがこみ上げてくるかと思いましたが、まったくそんなことはなく、少し肩すかしを食らっています。来るときもそうでしたが帰るときもかなり普通です。もちろん変化がないわけじゃない。ただ立派な変革というよりも、些細な変動が数えきれないほど内部で生起していて、しかもそれら地殻微動がすでに日常に統合されているため、自分でその変動を自覚化することができない。もしかすると東京に戻り、昔からの知人友人に接することで、自分の変化に気づかせてもらえるのかもしれません。なので1年前と比べてなにが違いますかと問われたら、いま出てくる答えとしては、「近所感覚で住める場所が増えた」ということぐらいです。世田谷とか東京とかと、あまり変わらない感覚でいまの場所に住んでいる。その緊張感のなさが果たして良いことなのか悪いことなのかは分かりません。でもそれがとても素直な感覚です。

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【BLOG】地獄の週、楽園の週

ロンドンに来て二週間が経過しようとしています。ようやく家が決まり、銀行口座も開き、携帯電話を手に入れ、学業がはじまり、なんとなく「生活」のようなものが築き上げられつつあります。もちろん成人して十年以上経ってから、これほどゼロ地点から生活のすべてを築きあげたのは初めて。一般的には人は歳をとるほど新たな環境にストレスを感じるようになると言われるため、来るまえはちょっと不安に思っていたのですが、いざやってみたらそうでもなかった。というより、適度に歳をとってからのチャレンジでむしろ良かった。

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