【BLOG】ベルリン

ベルリンに一月滞在し、はじめて海外で、日本人でもアングロサクソン系でもない編集者やアート関係者と仕事をしました。得られたものは非常に大きく、毎日毎日、朝起きては忙しさに心が躍るというわけのわからない多幸感に満ちた日々を過ごしていました。その多幸感はおそらく、自分たちの仕事がどんな小さなものであれ、社会に貢献する価値あるものとして妥協なく考え抜こうという、あたりまえでいながらなかなか得られない、仕事仲間たちの心意気のようなものから生まれていたもののように思います。

私は彼らと仕事をしていていっさい「売文」行為をしなくてすみました。自分が書きたいテーマを決めて、編集者に相談し、その内容がたとえ最大多数の購買者に届くものでなくても、価値あるものであるならば掲載する。その立案、議論、説得、執筆、そしてミーティングでフィードバック、という健全な創造的サイクルに関われたことは貴重な体験でした。

そろそろ自分がこうした体験で得られた知恵を、日本やどこかの国で他の若い人たちに還元していきたいと考えています。自分ひとりに知恵を蓄積していく勉強法は、いまの流動的な社会にも、自分の性分にもあわないように思います。こんど日本に帰国したおりにでも、いろいろとプロジェクトを始動させるために、人に逢いに行こうと思います。

最後に。しかし、ベルリンは本当に居心地のいい町だった。損得や利害、つまりは経済が人間の初動要因になっていない、ということはこんなにも人間を呼吸しやすくするのかと身をもって実感した日々でした。

ベルリンでお世話になった皆様、ありがとうございました。短い時間ながら、ベルリンの太陽の下で時を過ごせてほんとうに嬉しかったです。

Posted on by K.Iwaki in BLOG / ブログ