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【BLOG】八日間のパレスチナ紛争と「トロイアの女たち」

今回のパレスチナ紛争は、やっぱり、今月初旬の米国大統領戦にことの発端の一部があるそうです。現イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフは、さる米国大統領選で共和党のミット・ロムニーを強く支持。いわゆる「ユダヤロビー」と言われるパワーを用いて米国による世界戦略を持続することを試みたと言います。しかしユダヤロビーは敗北し(本当に敗北してくれてよかった)、パレスチナ和平交渉に(とりあえず形だけでも)乗り気であるオバマ大統領が再選を果たしました。

その結果としてイスラエル国内では、いままで必死に和平を阻止しようと務めてきた右派の勢力が弱まり、オバマ同様和平を好む中道派(左派)が再台頭してきました。困ったのが、右派政権であるネタニヤフ首相です。彼は和平への機運がこれ以上進行するまえに、10月初旬に議会を解散。右派を再強化して政権奪取すべく、来年1月22日に行われる総選挙に備えることにしました。そして来年の選挙に向けて、国民の右派傾向を強めるためにネタニヤフ首相が取ったアクションが、今回の11月14日からのガザ侵攻なんだそうです。

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【BLOG】演劇は所有できない

ロンドンに住んでて「よかった」と心から思える数少ない要素のひとつに、劇場まわりで開催されるイベントの質と量があげられる。例えば過去の印象に残るイベントのひとつに、ロイヤル・コート劇場でPussy Riot(ロシアの女性アクティヴィスト芸術家集団)にまつわる芝居が上演されているさなかに、イーストロンドンの日本人経営のCafe OTOで、革命と社会運動にまつわる12時間討論イベントが開かれ、そこにゲストとしてスラヴォイ・ジジェクが登場したことなどがあげられる。Tシャツに短パンで現れた不潔で野蛮なのにどこかセクシーなジジェクは、汗だくになって数時間ノンストップで有象無象のできごとをしゃべりまくり、まわりから時に「おまえはただのポピュリストだ!」という反論を喰らい、反論の輪のさらに外から野次と声援の嵐が巻き起こり……という知的興奮のただなかに身を置くことができたのはとても貴重な体験であった。

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【BLOG】ベルリン

ベルリンに一月滞在し、はじめて海外で、日本人でもアングロサクソン系でもない編集者やアート関係者と仕事をしました。得られたものは非常に大きく、毎日毎日、朝起きては忙しさに心が躍るというわけのわからない多幸感に満ちた日々を過ごしていました。その多幸感はおそらく、自分たちの仕事がどんな小さなものであれ、社会に貢献する価値あるものとして妥協なく考え抜こうという、あたりまえでいながらなかなか得られない、仕事仲間たちの心意気のようなものから生まれていたもののように思います。

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【BLOG】 美女と酒と芸術のクルージュ

先週、ルーマニアのクジュールという町を訪問して「Temps d’Image」というフェスティバルを視察してきました。このフェスはドイツ、カナダ、ポルトガル、ハンガリーなどでも同名のフェスが開催されていて、母体はフランス。で、そのルーマニア支部を訪れてきたという感じです。フェスティバルのディレクターはほぼ私と同年齢の女性で、若くてイキの良いルーマニアの若手作家を世界に向けて紹介したい!という、パイオニア精神に非常に共感しました。特徴として面白かったのは、日本でいうならテン年代と言われる、80年代生まれの若手作家たちが今になって1989年のチャウシェスク政権崩壊の事実を語りはじめているということ。自分が生まればかりの頃の革命史なんて日本人だったらおそらく気にしないで生きていきそうですが、彼らにとってはそれは「過去」の過ぎ去った問題ではなく「現実」として取り組むべき問題。今のぼくらが語らなければ未来は元の木阿弥になってしまう、という危機感とパワーを感じてその真摯さに心を打たれました。

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【BLOG】ロンドン最終夜

今日が、ロンドン最終夜です。
なにか自分のなかから感慨深いものがこみ上げてくるかと思いましたが、まったくそんなことはなく、少し肩すかしを食らっています。来るときもそうでしたが帰るときもかなり普通です。もちろん変化がないわけじゃない。ただ立派な変革というよりも、些細な変動が数えきれないほど内部で生起していて、しかもそれら地殻微動がすでに日常に統合されているため、自分でその変動を自覚化することができない。もしかすると東京に戻り、昔からの知人友人に接することで、自分の変化に気づかせてもらえるのかもしれません。なので1年前と比べてなにが違いますかと問われたら、いま出てくる答えとしては、「近所感覚で住める場所が増えた」ということぐらいです。世田谷とか東京とかと、あまり変わらない感覚でいまの場所に住んでいる。その緊張感のなさが果たして良いことなのか悪いことなのかは分かりません。でもそれがとても素直な感覚です。

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